着物をお召しになった後、「目立った汚れはないから、そのまましまって大丈夫」と思っていませんか?
実は、着物のお手入れで最も見落とされがちなのが「汗による汚れ」です。
汗は乾くと見えなくなりますが、繊維の奥には水分・塩分・皮脂が残っています。
そのまま保管すると、時間の経過とともに黄変や落ちないシミ、変色の原因になってしまいます。
今回は、大正15年創業の悉皆屋である私たちが、着物を長持ちさせる「汗抜き加工」について分かりやすく解説します。
1. 汗抜き加工とは?(丸洗いとの違い)
汗抜き加工とは、汗をはじめとする水溶性の汚れを専門技術で取り除くお手入れです。
首まわり、脇、背中、帯の下などは、特に汗を吸いやすい部分。
「今はきれいに見える」と思っても、汚れが消えたわけではありません。
・汗抜き加工・・・・・水溶性の汚れ(汗、雨、飲み物など)
・丸洗い(クリーニング)・・・・・油性の汚れ(皮脂、ファンデーションなど)
※着物の状態によっては、「丸洗いのみ」「汗抜きも追加」「シミ抜きが必要」など、最適な組み合わせを見極める必要があります。

2. 特に汗抜きが必要な4つのケース
デリケートな正絹(しょうけん)の着物を家庭で水洗いすると、縮みや生地の傷みに繋がります。
特に以下に該当する場合は、プロによる汗抜きをご検討ください。
・暑い時期(夏場)に着物を着用した
・結婚式や式典などで長時間着用した
・お稽古(踊り・お茶会など)で体を動かした
・暖房の効いた室内で思いのほか汗をかいた(冬場や袷の着物も注意)
3. 放置するとどうなる?お手入れのタイミング
汗の汚れを放置して長期間保管すると、通常のクリーニングでは落ちない頑固なシミに変化します。
こうなると、「シミ抜き」や「染色補正」が必要になるケースも少なくありません。
着用後に「汗をかいたかも」と感じたら、時間が経つ前・箪笥にしまい込む前の早めのチェックが大切です。
お手入れ方法に迷ったら、お気軽にご相談ください。
「私の着物、汗抜きが必要?」「丸洗いでいいのか分からない」とお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。
現在、弊社公式LINEにて無料相談を承っております。
大切な着物を末永く美しく保てるよう、プロの視点で丁寧にお手伝いいたします。